一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
低い声だった。
さっきまでの軽薄な笑みも、挑発的な余裕もない。
そこにいたのは、怒っているユウキじゃなくて。
傷口を押さえられて、必死に耐えているユウキだった。
「アンタに何がわかんの」
「わかんないよ」
即答すると、ユウキの目がわずかに揺れた。
「全部は、わかんない。俺はその場にいなかったし、ユウキがどれだけ悔しかったかも、どれだけ怖かったかも、同じようには感じられない」
でも、と続ける。
「映像見て、思ったんだ」
喉の奥が少しだけ震えた。
それでも、目は逸らさなかった。
「ユウキは最後まで、仲間と一緒にステージに立とうとしてた」
――その言葉を聞いた瞬間、ユウキの心がざわりと揺れる。
『みんなでメジャーデビュー目指して、頑張ってこーぜっ』
『おー!』
張り切って上擦る、LinKAgeのリーダーの声。
短い金髪がトレードマーク。
そんな彼を囲んで、円になって手を合わせるメンバーたち。
僕もその中の1人。
最初は、そうだった。