一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―

ある時、ファンの人がSNSで上げた僕の画像が界隈でちょっとだけ話題になって、客足が増えた。


――よかった。僕の努力は間違ってなかった。

これであとはアイツらもやる気を取り戻してくれるはず――

そう思ってたのに。


『最近のライブ、ウサファンばっかになったよなぁ』

『ウサを見習えってまたプロデューサーに嫌味言われたわ』

『あー、わかる。俺も』

ライブ前の控え室。
プロデューサーに呼ばれて戻った時に、部屋に入ろうとしたらメンバーの会話が聞こえてきた。


『アイツ裏表激しいよな。言葉キツイし。
性格悪すぎ』

『でも人気あるからプロデューサーに気に入られてんだよ。いいよな、見た目で人気とれるやつって』

『エグッお前――……』

馬鹿にしたような笑い声に、腹の底が冷えていくのを感じる。


伝わってなかった。何ひとつ。

俺だけ勝手に熱くなって。
メンバーも燻ってるだけで同じ熱を持ってるって、勝手に信じて。


(――アホらし。全部)


いつか、いつかまた。
同じ方向を目指せるって信じてたのに。


心の中で何かが壊れる音がした。


気付いたら僕の悪口で盛り上がる部屋の中に堂々と侵入していて、仲間を睨みつけていた。

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