一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
『お前らのレベルが低過ぎるからだろ。
大した努力もしてないくせに、僻むのやめてくれる?』
『――は?なんだよその言い方……っ』
『先に殴ってきたのはお前らだろ。僕が今までどんだけお前らのフォローしたと思ってんの……』
――バン!
空気を裂くような大きな音に場が静まり返る。
音のした方を見れば、リーダーがテーブルに拳をぶつけていた。
『あー、あー。もういいわ!』
静かになった部屋にやたらと響く苛立った大声。
思わず体が強張った。
『そんなに言うならもう独りでやれよ。
そんなん言われてやってられるか』
ギラリと睨む目には怒りの感情。
それなのに冷めた声は低く僕の耳に残った。
『――だよな、俺も辞める』
『俺も』
ふっと諦めたみたいな顔したメンバー達が、次々とリーダーの側につく。
4人分の冷めた目が、立ち尽くす僕のことを見ていた。
ハンガーにかかった5人分の衣装に、袖が通ることはない。
サイリウムは揺れているのに、開演時間を過ぎてもステージは空っぽのまま。
その日のライブは急遽中止。
そのままLinKAgeは解散。
勝手に信じて、裏切られた。
――僕の、一生の後悔。