俺様辣腕社長の甘い執愛~マッチングアプリなんて信じません!~
 整った顔立ちにすらっとした体形。体にぴったりと合う高級そうなスーツを着こなした男──ここサイバーメディエーションの若き社長、榊原浩斗は静かに腰を下ろしてこちらを見据えていた。
 
 浩斗は結衣から目をそらすと、眉をひそめながら横にいる田端を見る。

「……まさか、これが俺のベストパートナーだと?」
「はい。こちらが総務部の横溝結衣さんで間違いありません」

 浩斗はじろじろと舐めるように結衣を上から下まで見る。

「見た目も平凡、学歴も平凡、社内で目立った成果を上げているわけでもない」

 浩斗はパソコンの画面を眺めながら、つぶやく。

(はああああ?)

 今、さりげなくディスられていなかっただろうか。

(何この人! 見た目はいいけど、無茶苦茶失礼なんですけど!)

 みんなの王子様、榊原浩斗のイメージが一瞬で崩れ落ちる。

「しかし、シェアラのAIマッチング判定であるベストパートナー機能は99%以上の正確性を誇っておりまして──」

 慌てた様子の田端を見て、結衣は「ん?」と思う。

(ベストパートナー?)

 結衣はあわててスマホを取り出す。開いた画面を見て絶望した。
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