俺様辣腕社長の甘い執愛~マッチングアプリなんて信じません!~
【結衣さんはBBQをしたいのかも。今夜は夜景の見えるBBQなんてどう? おすすめのお店はこちら】

 リンクを開くと、都心で手ぶらBBQができると謳った店がいくつも出てきた。

(BBQ……?)

 完全に予想外の提案に、浩斗は数秒逡巡する。

(まあ、今日は予定通りの店でいいだろう)

 そう判断したそのとき、「お待たせして申し訳ありません」と声がした。顔をあげると、オフィスカジュアルなズボンスタイルの結衣が立っていた。どう見ても普段のオフィススタイルで、自分と会うためにお洒落してきた気配はゼロだ。

「あの……どうかしましたか?」

 浩斗のぶしつけな視線に気付いたようで、結衣の眉間に僅かにしわが寄る。

「……いや、なんでもない。行くぞ」

(少しは、いつもより服装に気を遣おうとは思わないのか?)

 特には口に出さないが、あまりにも普段通りで苛立ちを覚える。
 ふいっと向きを変えてスタスタ歩き始めると、結衣は慌てて浩斗の後ろを追いかけてきた。
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