俺様辣腕社長の甘い執愛~マッチングアプリなんて信じません!~
 浩斗が予約したのは、お城っぽいお洒落な内装の、人気レストランだ。値段はそこそこするが味は折り紙付きで、予約困難なところをブラックカードのコンシェルジュに頼んで席を確保した。

 大抵の女はここに連れてくると、わあっと感動したように歓声を上げる。しかし、結衣の反応は予想外のものだった。

「なんだか……随分と高そうなお店ですね」
「それなりだな。味とサービスは間違いないから安心しろ」
「そうですか」

 席に通された結衣は、ドリンクメニューを手渡されてそれを眺める。一方の浩斗は、いつも頼む、コースに合わせたワインのペアリングを注文した。

「お客様はいかがいたしますか?」
「あ……えっと……」

 ウエイターの問いかけに、結衣は明らかに狼狽えたような顔をする。

「あの……、おすすめはあります?」
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