俺様辣腕社長の甘い執愛~マッチングアプリなんて信じません!~
(またこんな高そうなところを……。綺麗系の服なんてほとんど持っていないのに、何着ていけばいいのよ)

 心の中でため息をつく。
 けれど、今回は事前にお店を知らせてくれたことに、彼なりの歩み寄りを感じた。

【わかりました。予約ありがとうございます】

 手早くメッセージを打ち込んで送信しようとすると、エンちゃんが現れた。

【ダメダメ、それじゃあそっけないよ! 例えば、こんなのはどう?】

 エンちゃんがくるりんと回ると、ポンと新しいメッセージが現れた。

【とっても素敵なお店ですね。ご予約してくださりありがとうございます。楽しみです!】

 文面を読み、結衣は目を座らせる。

(そもそも、楽しみじゃないから!)

 結衣は迷わず【元のメッセージに戻して送る】を選択した。

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