俺様辣腕社長の甘い執愛~マッチングアプリなんて信じません!~
「はい、そうです。年齢、性別、国籍、宗教、居住地域など様々なカテゴリーのテスト参加者に対して、半年間にわたる追跡調査を行いデータ収集しました。それに、リリースしてからも、ベストパートナー機能からのカップル成立が既に多数確認され成立しています」
「……そうか」

 では、なぜ自分は横溝結衣とマッチングされてしまったのか。
 謎は深まるばかりだ。

(まさか、1%未満の確率で起こりうる誤判定か?)

 脳裏に「勝ったー!」と大喜びする結衣の姿が浮かび、浩斗は慌ててその考えを否定する。

「それと、つい先ほど今週のシェアラ登録数速報レポートを送付させていただきました」

 田端から言われてメールボックスを開くと、確かに新着メールが届いていた。浩斗は添付ファイルを開く。

「前週に比べて女性の登録数がおよそ3万人増加しています。マッチングアプリはどこも男性登録数のほうが多くなる傾向がありますので、女性の登録増加は喜ばしいことですね。詳細については、明日の経営会議で担当部長から説明があるかと」
「わかった。ありがとう」
「いえ。それでは失礼します」
 田端が一礼して退室する。その後ろ姿を見送ってから、浩斗はもう一度速報レポートを眺めた。

(シェアラ事業は順調に拡大している)

 ふと思い付きで、シェアラの恋愛相談機能を使ってみることにした。

【横溝結衣との仲を進展させるためにはどうすればいいか?】

 エンちゃんに問いかけると、すぐに回答が表示された。

【うーん、そうだなあ。プロフィールに載っていないことを、もっとお互いに知ってみて】

(プロフィールに載っていないこと…?)

 浩斗は考え込む。だが、試してみても損はないはずだ。

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