俺様辣腕社長の甘い執愛~マッチングアプリなんて信じません!~
「榊原浩斗、30歳で独身。職業はIT企業社長。ペットは犬。休日も仕事関連の付き合いで潰れることが多いが、ひとりのときは自宅で映画やドラマを見たり、犬の散歩に行ったりして過ごしている。ほかに何か聞きたいことは?」

 浩斗は両腕を広げて、なんでも聞いてくれと言わんばかりだ。

(聞きたいこと? 別にないけど)

 正直、浩斗に対して興味はない。だが、少し考えてひとつだけ知りたいことがあると気付く。

「好みの女性のタイプは?」
「気になるか?」

 浩斗はにっと笑う。結衣は自分が彼のベストパートナーと判定した理由が知りたくて質問しただけなので、彼の自意識過剰な返しにすんとなった。

「いえ、全く」

 片手を振ると、浩斗はちょっとむっとしたのか顔をしかめる。だが、あからさまに怒りはしなかった。

「好みのタイプは特にないが、気が強すぎて可愛げのない女は好きじゃない」

 暗に自分のことを言われていると気づき、カチンとくる。

「なるほど。私は俺様で自分勝手な男が大嫌いです」

 結衣は沸々とした怒りを抑えながら、にこりと微笑んで応酬する。
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