俺様辣腕社長の甘い執愛~マッチングアプリなんて信じません!~
部屋には、課長一人しかいなかった。課長に促されて、結衣は椅子に座る。
「急に呼び出して悪かったね。季節外れだけど、異動命令が出てね」
「異動……ですか?」
「横溝結衣さん。来月1日付で秘書部への異動を命じる」
結衣は瞬きをした。
(……へ?)
「秘書部のひとりがおめでたでね。産休前にしっかり引き継ぎしたいということで、急だけど今の時期に異動になったんだ。よろしく頼むよ」
課長は朗らかに笑みを浮かべる。
驚きで言葉が出ないまま、会議室の時計の音だけがやけに大きく響いていた。
数日後、社内イントラに異動の公示がでると、フロアがざわついた。
同僚からの「なんで?」とか、「びっくりだよね」と言いたげな視線を感じて、結衣は居心地の悪さを感じる。
「──結衣。さっき、異動の公示見たんだけど」
(なんで私が秘書部なのかって? 私が一番知りたいわ!)
結衣が想像する秘書部は、きりっとした仕事できそうな雰囲気の美女たちが集まっているキラキラの部所だ。
(絶対に人選ミスでしょ!)
実は間違いでした!なんてことを薄らと期待していたのに。
「急に呼び出して悪かったね。季節外れだけど、異動命令が出てね」
「異動……ですか?」
「横溝結衣さん。来月1日付で秘書部への異動を命じる」
結衣は瞬きをした。
(……へ?)
「秘書部のひとりがおめでたでね。産休前にしっかり引き継ぎしたいということで、急だけど今の時期に異動になったんだ。よろしく頼むよ」
課長は朗らかに笑みを浮かべる。
驚きで言葉が出ないまま、会議室の時計の音だけがやけに大きく響いていた。
数日後、社内イントラに異動の公示がでると、フロアがざわついた。
同僚からの「なんで?」とか、「びっくりだよね」と言いたげな視線を感じて、結衣は居心地の悪さを感じる。
「──結衣。さっき、異動の公示見たんだけど」
(なんで私が秘書部なのかって? 私が一番知りたいわ!)
結衣が想像する秘書部は、きりっとした仕事できそうな雰囲気の美女たちが集まっているキラキラの部所だ。
(絶対に人選ミスでしょ!)
実は間違いでした!なんてことを薄らと期待していたのに。