俺様辣腕社長の甘い執愛~マッチングアプリなんて信じません!~
夏希は照れたようにはにかむ。
(ベストパートナー?)
嫌でも浩斗のことを思い出し、ぎくっとしてしまう。けれど、幸せそうな夏希を見たら、なんだか自分も幸せな気持ちになった。
「そっか……、おめでとう」
「うん、ありがとう」
結衣の祝福に、夏希は笑顔を見せる。
よかったと思う反面、釈然としない思いが胸の内に広がった。
(なんで私は、社長とベストパートナーになっちゃったんだろう──)
浩斗と結衣が出会ったときの、お互いの印象は共に〝最低〟だ。ベストパートナーだなんて、程遠いはずなのに。
考え込んでいると、夏希が「そうそう」と話題を変える。
「知り合いに聞いたんだけど、秘書室に行ったら成瀬さんって人に気を付けたほうがいいみたいだよ」
「成瀬さん?」
初めて聞く名前だった。
「うん。仕事はできるみたいなんだけど、もう何年も社長の秘書をしていて絶対的な立場と言うか……。悪い人ではないけど、若い子が社長と親しくしていると当たりが厳しくなるって聞いた」
「へ へえ……」
「まあ、社長と必要以上に接触しなければ大丈夫みたいだよ」
「そうだよね」
作り笑いで相槌を打つ結衣の背中を、たらーっと嫌な汗が流れ落ちる。
(仲良くしてると当たりが厳しいって……好きな男の子と仲がいい女子をいじめる小学生かっ!)
まさか社会人になってもそんなことに悩まされる可能性があるだなんて。
(私と社長の関係、絶対隠し通さないと)
さっさと勝負に勝ってこの関係を終わらせようと、結衣は心の中で決心したのだった。
(ベストパートナー?)
嫌でも浩斗のことを思い出し、ぎくっとしてしまう。けれど、幸せそうな夏希を見たら、なんだか自分も幸せな気持ちになった。
「そっか……、おめでとう」
「うん、ありがとう」
結衣の祝福に、夏希は笑顔を見せる。
よかったと思う反面、釈然としない思いが胸の内に広がった。
(なんで私は、社長とベストパートナーになっちゃったんだろう──)
浩斗と結衣が出会ったときの、お互いの印象は共に〝最低〟だ。ベストパートナーだなんて、程遠いはずなのに。
考え込んでいると、夏希が「そうそう」と話題を変える。
「知り合いに聞いたんだけど、秘書室に行ったら成瀬さんって人に気を付けたほうがいいみたいだよ」
「成瀬さん?」
初めて聞く名前だった。
「うん。仕事はできるみたいなんだけど、もう何年も社長の秘書をしていて絶対的な立場と言うか……。悪い人ではないけど、若い子が社長と親しくしていると当たりが厳しくなるって聞いた」
「へ へえ……」
「まあ、社長と必要以上に接触しなければ大丈夫みたいだよ」
「そうだよね」
作り笑いで相槌を打つ結衣の背中を、たらーっと嫌な汗が流れ落ちる。
(仲良くしてると当たりが厳しいって……好きな男の子と仲がいい女子をいじめる小学生かっ!)
まさか社会人になってもそんなことに悩まされる可能性があるだなんて。
(私と社長の関係、絶対隠し通さないと)
さっさと勝負に勝ってこの関係を終わらせようと、結衣は心の中で決心したのだった。