俺様辣腕社長の甘い執愛~マッチングアプリなんて信じません!~

 PCに向かって資料作成していると、机の上に缶コーヒーが置かれた。

「悪いね、前澤さん。助かるよ」

「いえ、大丈夫です。コーヒーありがとうございます!」

 玲奈にこっと笑って答える。チラッと時計を見ると、20時を過ぎていた。

(最低。なんで私が残業なんか。あの若ハゲ、コーヒーくらいで懐柔しようとしてるんじゃないわよ!)

 いらいらしながら作業していると、スマホが鳴った。

【今日、遅くなるけど泊りに行っていい? 玲奈の作ったご飯が食べたい】

 送り主は智紀だ。
 ただでさえ機嫌が悪いのに、ますますイラっとした。

【無理】

 玲奈はさらっと打ち込み送信する。

(コンビニ弁当でも食ってろ!)

 心の中で悪態をついた。

(あー、もう! 横溝先輩を見返してやりたくて智紀を奪ったのはいいけど、気は利かないし、スペックも大したことないし、失敗だったわ。もう切っちゃおうかな)
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