俺様辣腕社長の甘い執愛~マッチングアプリなんて信じません!~
 それなら納得だ。

「お前、いま何か余計なことを考えただろう?」
「いえ、全く」

 結衣は、すんとした表情で首を横に振る。

「嘘つけ。結衣は顔に出るからわかりやすいんだ」

 浩斗は呆れたように息を吐く。

「その代わり、日曜はどうだ?」
「日曜?」

 結衣は聞き返す。これまで、浩斗と会ったのは全て平日の勤務終了後だった。週末に誘われるのは初めてのことだ。

「日曜、空いているだろ?」
「なんでそんなことわかるんですか?」

 暗に、どうせ暇人なんだろうと言われた気がして結衣はむっとする。
 すると、浩斗は自分のスマホをずいっと結衣の顔の前に突き出した。

「ほら、見ろ」

 スマホの画面にはエンちゃんいた。

【今週末は結衣さんをデートに誘うチャンスだよ】

 楽しそうにコメントしている。

(嘘! こんな機能が……!)

 シェアラがスマホ内の様々なアプリとデータ連携していることは知っていたが、予定が空いている日にデートをリコメンドする機能があるとは知らなかった。

「俺は基本、週末も含めていつも多忙だから、結衣のスマホにはこの表示が出てきたことがないんだろ」
「……暇人で悪かったですね」
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