依依恋恋

体験入部

自然教室も終わり、普段の学校生活に戻った。体育大会も終わり、クラスの雰囲気は入学当初からすると落ち着いた気がする。最近では、クラスのみんなそれぞれのグループに別れて話をしている。

「ねね、青葉は部活どこ体験行くと?」

話しかけて来たのは小学校からの付き合いの園木梨央(そのぎりお)。あんまり仲が良いわけではないけど、時々話している。

「バスケかなー、野球も気になるけどキツそうだからね」

私は梨央の顔を見ながら答える。

「じゃあ、今日、一緒行こ!」
「まあ、いいけど…」

気分はあんまり乗らなかったけど、体験日である今日を有効に使うために渋々、了承してしまった。体操服もあるし、まあ、いっかと思いながら次の授業の準備をしていく。

授業はあっという間に終わり、放課後。私と梨央はバスケ部が活動している体育館に来ていた。気分が乗らない私と真逆の梨央。ルンルンで体育館の中に入っていく。

先輩たちは新入部員が欲しくて仕方ないのか、やけに優しく接してくれた。もともと、運動神経が鈍いほうではなかったので、それなりに練習に参加する事ができた。梨央は元々、小学校からバスケをしていたこともあり先輩たちに負けじと練習に参加していた。

「バスケ部入ってくれるん?」

ニコニコしながら1人の先輩が聞いてくれた。3年生の部長宮元(みやもと)さんだ。うちの中学校のバスケ部には2年生が居ないので、余計に必死なんだろうと思った。

「一応、バスケ部を考えてるんですけど、両立が不安で」

私は習い事をしていたこともあり、そのまんま答えた。先輩は大丈夫って言ってくれたけど、不安要素が減ることはなかった。

バスケ部の体験入部が終わり、着替えて帰宅の準備をする。体験入部と言えど、練習は3年生がメインの練習だったから体力が足りない。疲れた足取りで、家に帰る。

体験入部を終えて1週間ほど経ったころ、私はバスケ部の顧問の先生のもとに来ていた。親とも話し合い、バスケ部に入部することにした。楽しかったというのが1番の決め手だったが、体力もつくと思い入部することにした。親からは両立できないと反対されてしまったが、押し切って入部をさせてもらった。

今日から1人の部員としての練習が始まる。自分が想像するよりも過酷な練習が多くて、大変だった。声出しは得意だけど、ボールに触れることはなかったのでドリブルしたらボールが消えていってしまうこともあった。

私は入部してから、先輩たちにコツを聞きながら練習を地道にしていた。一緒に体験入部をした梨央はバスケをしていたこともあり、なかなか練習に力が入っていないみたいだった。

私と梨央以外は、同じクラスの古村さん、松岡さん、別クラスの他2、3人が入部していた。古村さんが入部してくるのはちょっと気が引けたがしょうがない。私はバスケをしたくて入部したのだから、別に仲良くする必要もない。そう思って、自分の練習に集中していた。
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