地元なじみ。
「そうだ、これも……」

キスの余韻が残る中で、陽向がバッグから取り出した袋には、買えなかったと思っていた遊園地のペアキーホルダー。

「なんで……」
「実は最初のカチューシャの時に一緒に買ってた」
「ええ?」

あの時に……?
このキーホルダーの会話が出たのはその後だから、驚きを隠せない。

「半年記念のプレゼント……です……」
「うそ……」
「早速サプライズになっちゃったけど」

陽向が苦笑いを浮かべながら言った。

「買おうとは来る前から決めてたんだけど、いざ買うと、勝手にいいのか?とも思ってたから……あの後朱莉が買いたいって言ってくれた時はかなりホッとした」
「記念日とか……興味ないかと……」
「ふっ……割といつも思ってたんだけど、朱莉の中の俺ってどんなやつなの」

今度は優しい笑みを浮かべながら、私の髪をなでる。

「……まあ確かに、普段なら興味ないかもしれないし、お揃いとかしたいなんて思わないけど」
「うん。平塚くんとかともしてないもんね」
「するか。ゾッとするわ」

さっきまでの甘い顔から一転、おぞましいものでも見るような顔になった。

「でも……朱莉とだと不思議と全部したいって思う。朱莉と付き合えて……俺、相当浮かれてる」

ありがとうと伝えて、隣に座る陽向の肩にもたれかかる。
浮かれてるっていうのがうそではないと思える程に、付き合ってからの陽向は甘い。
プレゼントだけじゃなくて、たくさんの気持ちをもらっている。


プレゼントの約束とか、もしかしたら少数派なのかもしれない。
それでも、私たち2人がそれで良いならいいよね。
私もそんな陽向を好きになったのだし。


これからも私たちらしく……
2人で同じ方向向いて、進んで行ければいいなと改めて思った、幸せなクリスマスになった。
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