御曹司の契約妻が本物の妻として愛されるまで
もしかしたら来るかもしれないと思っていたけれど、まさか本当に来てしまうとは。
彼は苛立ちを隠さずインターフォンの通話ボタンを押した。
「どうぞ、お引き取りください」
「やだー、冷たい! それに、来るって言ったでしょ。パパもいるから開けなさい」
「開けてやる。だけど、すぐに帰ることが条件だ」
「それは蓮次第よ〜」
ブチッと会話を切って、彼が玄関へ向かう。
よっぽどご両親との仲が悪いのだろうか。それにしては、陽気なご両親のような気もするけれど。
とりあえずソファーに座って待っているのも落ち着かずキッチンへ向かうと、すぐにお茶を用意できるようにお湯を沸かすことにした。
「まぁ! あなたが蓮のお嫁さん!?」
リビングに入ってきて早々、蓮さんのお義母様が私に向かって両手を広げる。
驚いた私は、お義母様にされるがままだった。
「はじめまして〜、九条百合と申します。これから、どうぞよろしくね」
ぎゅうっと手を握られて、ぶんぶんと上下に振られる。
百合と名乗ったお義母様は、随分と若々しく見えた。蓮さんの美しさは彼女から受け継いでいるのだと合点がいく。
私よりも小柄で可憐な姿に見えるが、美しさゆえの圧倒的な存在感があった。
彼は苛立ちを隠さずインターフォンの通話ボタンを押した。
「どうぞ、お引き取りください」
「やだー、冷たい! それに、来るって言ったでしょ。パパもいるから開けなさい」
「開けてやる。だけど、すぐに帰ることが条件だ」
「それは蓮次第よ〜」
ブチッと会話を切って、彼が玄関へ向かう。
よっぽどご両親との仲が悪いのだろうか。それにしては、陽気なご両親のような気もするけれど。
とりあえずソファーに座って待っているのも落ち着かずキッチンへ向かうと、すぐにお茶を用意できるようにお湯を沸かすことにした。
「まぁ! あなたが蓮のお嫁さん!?」
リビングに入ってきて早々、蓮さんのお義母様が私に向かって両手を広げる。
驚いた私は、お義母様にされるがままだった。
「はじめまして〜、九条百合と申します。これから、どうぞよろしくね」
ぎゅうっと手を握られて、ぶんぶんと上下に振られる。
百合と名乗ったお義母様は、随分と若々しく見えた。蓮さんの美しさは彼女から受け継いでいるのだと合点がいく。
私よりも小柄で可憐な姿に見えるが、美しさゆえの圧倒的な存在感があった。