御曹司の契約妻が本物の妻として愛されるまで
 蓮さんに洗面所まで連れて行かれいる間、楓くんが作業しやすいように、ご飯をラップに包んでいく。
 のりもカットし、それ以降の作業は二人に任せた。

「よし、あとはウィンナーとスープかな」

 玉ねぎとベーコンを刻み、コンソメと水を入れてレンジに入れている傍ら、ウィンナーに切り込みを入れ、軽くボイルする。
 即席のスープとたこさんウィンナー、卵焼きを皿に盛ってソファーに向かえば、二人もちょうど作業を終えたところだった。

「これ、かえでがつくった!」
「すごい! 上手にできてるね」
「はやくたべよ!」

 スープとおかずも並べ、みんなで作ったおにぎりを頬張る。
 楓くんは自分で作ったおにぎりが気に入ったのか、たくさん食べていた。

「ごちそうさまでした!」
「ごちそうさまでした」

 料理を余らせることなく食べきり、使った食器を片付けようと立ち上がる。
 だけど、楓くんからすぐに本を読んで! とせがまれて動けなくなった。

「いいよ、片付けは俺がやるから」
「……すみません」
「食洗機に入れるだけだから大丈夫」

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