執愛滾る脳外科医はママと娘を不滅の愛で囲い込む
◇◇◇
これは、私がまだ七歳だった時の記憶。
「うわああぁ~ん、痛いよ~」
「瑠璃、もう少しで病院に着くよ。だから頑張れ」
励ましの言葉が耳に届く。
公園で遊んでいる最中、派手にこけ両膝から血を流して泣きじゃくる私をおぶり、そのまま近くの病院に連れて行ってくれたのは、幼なじみの蓮斗くんだった。
ピンチの時、何度そうやって彼に救われたことか。
いつだって蓮斗くんは、私のヒーローで。
そんな彼を好きにならないなんていう選択肢は、私の中でなかったのかもしれない。
ご近所の蓮斗くんの家とは昔から、両親同士で交流があったらしい。
それに加え、同い年の子どもを授かったこともあり、よく家族ぐるみで海や山、テーマパークなどに出かけていた。それもあって、アルバムの中に収められた幼少期の写真には、蓮斗くんと一緒に写ったものが多い。
蓮斗くんのお父さんは巨大ホテルグループの経営者ながらとてもフランクで、御曹司である蓮斗くんが私と同じ一般校に通っていたのも、お父さんの教育方針だったようだ。蓮斗くんはとにかく成績優秀で運動もできて、何事も完璧にこなす。それに加えてモデルのような容姿となればモテないはずがなかった。
だが当の本人は単独行動を好み常に淡々としていて、他人に対して不愛想な感じだった。
それでも、なぜか私には学内外構わず話しかけてくるものだから、蓮斗くんに想いを寄せる女子たちからは、それが特別扱いとして映っていたようで。
『幼なじみだからってつきまとっている』、『地味で平凡なくせになんであんな女が』と散々嫌味を言われ続け、正直肩身が狭かった。
これは、私がまだ七歳だった時の記憶。
「うわああぁ~ん、痛いよ~」
「瑠璃、もう少しで病院に着くよ。だから頑張れ」
励ましの言葉が耳に届く。
公園で遊んでいる最中、派手にこけ両膝から血を流して泣きじゃくる私をおぶり、そのまま近くの病院に連れて行ってくれたのは、幼なじみの蓮斗くんだった。
ピンチの時、何度そうやって彼に救われたことか。
いつだって蓮斗くんは、私のヒーローで。
そんな彼を好きにならないなんていう選択肢は、私の中でなかったのかもしれない。
ご近所の蓮斗くんの家とは昔から、両親同士で交流があったらしい。
それに加え、同い年の子どもを授かったこともあり、よく家族ぐるみで海や山、テーマパークなどに出かけていた。それもあって、アルバムの中に収められた幼少期の写真には、蓮斗くんと一緒に写ったものが多い。
蓮斗くんのお父さんは巨大ホテルグループの経営者ながらとてもフランクで、御曹司である蓮斗くんが私と同じ一般校に通っていたのも、お父さんの教育方針だったようだ。蓮斗くんはとにかく成績優秀で運動もできて、何事も完璧にこなす。それに加えてモデルのような容姿となればモテないはずがなかった。
だが当の本人は単独行動を好み常に淡々としていて、他人に対して不愛想な感じだった。
それでも、なぜか私には学内外構わず話しかけてくるものだから、蓮斗くんに想いを寄せる女子たちからは、それが特別扱いとして映っていたようで。
『幼なじみだからってつきまとっている』、『地味で平凡なくせになんであんな女が』と散々嫌味を言われ続け、正直肩身が狭かった。