執愛滾る脳外科医はママと娘を不滅の愛で囲い込む
「体調はいかがですか?」
蓮斗くんが抑揚のない声で尋ねる。
高校の時よりもさらに身長が伸びていて、百八十センチを超えているだろうか。それにしても、手足が長く抜群のプロポーション。それでいて、切れ長の瞳と高い鼻筋、そして、すっきりとした輪郭はあの頃と変わらない。さらには大人の色気もプラスして、まさに完璧な容姿と言っていいだろう。
「すごくいいわ。蓮斗くんが助けてくれたおかげね。本当にありがとう」
「いえ。医師として当然のことをしたまでですから」
淡々としているし表情はそう変わらないけど、私には微妙な違いが分かる。
母を見つめるまなざしに、ほんのりと優しさが宿っていることが。
しばらく母と蓮斗くんの会話を見守っていたら、院内に面会時間の終わりを告げる音楽が流れ始めた。
つい長居をしてしまったが、そろそろ帰らなくては。
「お母さん、私そろそろ行くね。また明日来るから。なにか欲しいものがあったら連絡して」
ちょうどふたりの会話が切れた頃合いで、そう話を切り出した。
「分かった。毎日ありがとうね」
母を見つめながら椅子から立ち上がり、洗濯物が入った紙袋を手に取る。
そして、蓮斗くんに向かって軽く一礼してドアの方に向かい始めた。
「では、俺もそろそろ」
だが、背中越しにそんな声が聞こえ、思わず足を止める。
なぜか同じタイミングで病室を出ることになってしまい、それだけでも戸惑っていたのに、病室を出たあと蓮斗くんがなぜか医局に向かわず。
一緒にエレベーターに乗ることになったのは、予想外すぎた。
蓮斗くんが抑揚のない声で尋ねる。
高校の時よりもさらに身長が伸びていて、百八十センチを超えているだろうか。それにしても、手足が長く抜群のプロポーション。それでいて、切れ長の瞳と高い鼻筋、そして、すっきりとした輪郭はあの頃と変わらない。さらには大人の色気もプラスして、まさに完璧な容姿と言っていいだろう。
「すごくいいわ。蓮斗くんが助けてくれたおかげね。本当にありがとう」
「いえ。医師として当然のことをしたまでですから」
淡々としているし表情はそう変わらないけど、私には微妙な違いが分かる。
母を見つめるまなざしに、ほんのりと優しさが宿っていることが。
しばらく母と蓮斗くんの会話を見守っていたら、院内に面会時間の終わりを告げる音楽が流れ始めた。
つい長居をしてしまったが、そろそろ帰らなくては。
「お母さん、私そろそろ行くね。また明日来るから。なにか欲しいものがあったら連絡して」
ちょうどふたりの会話が切れた頃合いで、そう話を切り出した。
「分かった。毎日ありがとうね」
母を見つめながら椅子から立ち上がり、洗濯物が入った紙袋を手に取る。
そして、蓮斗くんに向かって軽く一礼してドアの方に向かい始めた。
「では、俺もそろそろ」
だが、背中越しにそんな声が聞こえ、思わず足を止める。
なぜか同じタイミングで病室を出ることになってしまい、それだけでも戸惑っていたのに、病室を出たあと蓮斗くんがなぜか医局に向かわず。
一緒にエレベーターに乗ることになったのは、予想外すぎた。