-悪魔の花嫁-
『駅前のファミレスで待っててくれないか?持って行くから…』
啓介がそう言ったので、エリアルとファミレスで待つことにした。
渡す物って何だろ…?
「そう言えば、ピアノの事気にしてたけど…思い出のピアノだったのか?」
待っている間、エリアルに聞かれた。
「お母さんのピアノだったの…だから、あたしにとって…大切な物だった……置いて行くんじゃなかった…」
泣きそうな声で言うとエリアルがあたしの頭を撫でた。
「形見だったのか…」
あたしは頷いた。
『姉さん?』
『あっ…啓介。』
啓介は、両手に大きな袋を3つ持っていた。
『これ、全部姉さんの…アルバムとか何だけど…母さんが捨てそうだったから…一部しか守れなかった…』
『啓介…ありがとう…』
袋の中からアルバムを出した。
懐かしいアルバムが数冊入っている。