電話越しで恋をした副社長から、突然プロポーズされました
本当のことをいうと私も翔太さんともっと一緒にいたいと思っていたのだ。とても急激に距離がこんなに近づいてしまって、大丈夫なのだろうか。
「無理にとは言わない。帰りたいなら送っていくし」
「いえ……もっと一緒に過ごしていたいです」
自分でも驚くような大胆な発言をしている気がした。
「じゃあ、今日はここで過ごそう。リラックスして欲しいから着替えても大丈夫だよ。先にお風呂入ってきてもいいし」
「ではお風呂に入ってきます」
その場にいるのが耐えられなくなってしまって立ち上がった。
「ゆっくり入っておいで。宿泊者が増えたと連絡入れておくよ」
「あ、ありがとうございます!」
とりあえずバスルームに逃げ込んだ。シャワーを浴びて体をキレイにするけれど、ホテルで用意されているパジャマに着替えた。
ちょっと待って。
男女が同じ部屋に泊まるということは……!
想像してしまう。
私は後戻りができないところまで来てしまっている。初めてが副社長なら何も怖くない。
彼は自分の立場を理解しつつも、私に告白してくれた。
そんな勇気をだしてくれた翔太さんのことを信じたい。
バスルームから出てきてリビングに行くと、副社長はパソコンで仕事をしているのだった。私に視線を向けると目を細める。
「ノーメイクでも、かわいい。参っちゃうな」
「……そ、そんなこと。子供っぽい顔をしているだけです」
かわいいなんて言葉に言い慣れてないから、どんな反応をしたらいいかわからない。
副社長は楽しそうに笑って、バスルームに消えていった。
翔太さんが戻ってくるまでの間、落ち着かない気持ちで待っていた。
ベッドが一つしかないということは……
想像し、頭の中はお花畑状態。