電話越しで恋をした副社長から、突然プロポーズされました

一日の仕事を終えて翔太さんのマンションに戻ってきた。
帰りに材料を買ってきて、台所で料理をさせてもらっている。
遅くなると連絡が入ったけれど、私は食事を作って待っていた。
「ただいま」
食事が完成したところで翔太さんが予想よりも少し早く帰ってきてくれた。
「お帰りなさい」
彼に近づくと優しい瞳をして抱きしめてくれる。
「明菜が帰ってきたら自宅にいるなんて……幸せすぎるな」
「簡単なものですけど食事を準備しておきました」
「慣れない環境で働いて疲れているんだから無理しなくていいんだぞ。でもありがとう」
「無理はしていないです」
「じゃあ遠慮なくいただく」
そう言って食事が始まった。
咀嚼しながら何度もうなずいている。
「本当に美味しい。栄養バランスも考えてくれてありがとう」
「お礼を言いすぎですよ」
「俺は何度でも言う」
喜んでいるようで安堵し、私も食事を始めた。
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