電話越しで恋をした副社長から、突然プロポーズされました
でも職場での彼の姿を思い出すと、やっぱり微妙な感情が湧き上がってくる。
少しだけうつむいてしまうと、翔太さんは心配したように私を見つめてきた。
「職場で挨拶したとき、目を合わせてくれなかったよな?」
おもむろに質問されたので、どんなふうに答えたらいいのか。
自分の感情もよくわからなかった。
「副社長室に入るのは初めてでしたし、それに……」
『かっこよすぎた』なんて、素直に言うことができなくて口ごもってしまう。
「それに?」
「……素敵すぎて……」
恥を忍んで言葉を絞り出すと、その言葉を聞いた翔太さんの耳が真っ赤に染まる。
「愛する人に素敵って言われて恥ずかしがられるなんて最高だな」
私をからかうような言い方をしてくる。
プライベートタイムの翔太さんも好きだし、職場での凛とした姿もたまらない。
私の感情がどんどんと膨らんでいく。
この思いがいつか爆発してしまったら――いったい、どうなってしまうのだろう。
心配になるほどだった。