電話越しで恋をした副社長から、突然プロポーズされました

本社で勤務して一週間が経過していた。
翔太さんは、社内外の女性からかなり人気が高い。
まるでアイドルなのではないかと思うような光景を何度も目にしていた。
副社長とすれ違った社員が顔を真っ赤にしながら頭を下げている。
そして「挨拶してもらったんだけど嬉しい!」と黄色い声を上げていた。
副社長に対して熱狂的なファンというのがかなりいるらしい。
それだけではない。
休憩室にドリンクを購入しに行くと、メイクがバッチリなお局さんがカフェオレを飲んでいた。話していた内容が副社長のこと。
「本気でデートに誘おうと思っているんだけど、なかなかチャンスに恵まれなくてねぇ」
「さすがのあなたでもハードルが高いんじゃないかしら? あの副社長を求める人はどんな方なのかしらね」
わからない。
大勢の人が副社長を狙っている。
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