電話越しで恋をした副社長から、突然プロポーズされました
仕事ができて、優しくて、外見も声もかっこよくて……。
あんなに完璧な人が何で私のことを選んでくれたんだろう……。
もしかして夢でも見ているのではないかと、未だに自分は婚約しているということが信じられない。
本社で仕事するようになって余計に感じるようになっていた。
それに副社長という立場である彼とはやはり距離感があるように感じる。
翔太さんとすれ違うことは何度かあったけれど、挨拶をするだけで会話をしたことがない。
副社長から依頼される簡単なデータ作成などは、メールでお願いしてもらえるし、今までは東京都と北海道という距離感にいたので、面と向かって依頼されなくても成り立つ仕事だった。
今日もランチが終わって廊下を歩いていると、副社長と中田さんが並んで話をしていた。
「副社長、午後からの予定で変更があります。お部屋に戻られましたら準備してください」
「了解」