電話越しで恋をした副社長から、突然プロポーズされました
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「それにしても副社長と近くで仕事をしていたからって、色んな噂が出てしまってるわよね」
「そうですね……」
間宮さんがランチに誘ってくれたので、今日も一緒に食べさせてもらっている。
休憩時間に女子社員同士でトークするのはやっぱり楽しい。
彼女は私がいろんな噂をされていることを心配してくれているようだった。
「副社長が人気者だからって、そばで働いている人のことをあーだこーだ言うのはちょっと違うなと思うんだよね」
肉じゃがを頬張りながら話している。
一人でも私の気持ちを理解できる人がそばにいるのは心強い。
「湯元さんは被害者だと言えば被害者なのよ」
「被害者ですか?」
「本当は商品企画部に配属される予定だったのよ。でも、北海道支社が閉鎖されるから本社の人間が誰か行こうっていう話もあったんだけど、こちらでの業務もあるし抜けることができないから新入社員のあなたに白羽の矢が立ったの」
私は希望していた商品企画部に配属される予定だったんだ。
やってみたい仕事だったので残念だ。