電話越しで恋をした副社長から、突然プロポーズされました

けれど、北海道に配属になったおかげで、副社長と電話でやり取りをすることが増えた。
そして将来を一緒に共にしたいという大事な人に出会えたのだ。
結果的には、私にとっていい道に進めていたのだろう。
「将来的には本社に戻ってきて副社長の補佐をしてもらいたいんじゃないかな?」
「……でも担当が外れたのでどうでしょうか」
「まぁね。話は戻るけど、北海道に配属されたからって副社長と湯元さんがそういう関係になるなんて安易だと思うし、そういう噂を流す人って暇なんじゃないかなって笑えちゃうわ」
まだ本当のことを言えない。
なので、私は黙って曖昧に笑顔を作ることしかできなかった。
でも今回のことで実感したことがある。
副社長と正式に結婚したら、いろんなこと言ってくる人と痛いほど予想できる。年の差、身分差、副社長と新入社員。ツッコミどころ満載のカップルなので、納得したくない人もいっぱいいるだろう。
何よりも副社長が素晴らしい人なので、私に敵対する気持ちを持つ人も多くいるはずだ。
そんなときに一つ一つに反応して心を痛めていては、結婚生活は成り立たないのではないか。将来の社長夫人になるということは、私の心ももっとゆとりがあるような大人にならなければならないと感じていた。
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