電話越しで恋をした副社長から、突然プロポーズされました
「俺は明菜をどうにかして守りたい。その気持ちが強かったんだ。俺と一緒にいることで変な噂をされてしまって。福岡でも一緒にいるところを見られてしまったし、本社でも下の名前で親しく呼んでいるところを聞かれてしまって。愛する気持ちが強いせいで噂になる火種を作ってしまったんだ。だから一緒に働いていたらもっと嫌なことを言われてしまうと思って担当も外した。優秀な明菜を外すのは俺も痛かったんだが……」
素直に気持ちを聞かせてくれて私の心の霧が晴れていくような感じがした。
「ちなみに中田とは恋人だったという噂が広がっているようだが、それは断じてありえない。彼女には愛する婚約者がいるんだ。その婚約者は俺の大学時代の友人」
きっぱりと伝える姿に私は彼の言葉は真実だと実感した。
きっとお似合いの二人だったから、誰かが恋人だと噂を流したに違いない。
「そうだったんですか?」
「あぁ。中田は俺と明菜が婚約していることも知っている」
そうだったとは知らずに私は恥ずかしくなって頬が熱くなった。
翔太さんは私の隣に腰を下ろす。
そして手を握りながら真剣に見つめてきた。