電話越しで恋をした副社長から、突然プロポーズされました
パフェを食べ終えた私たちは外に出る。
明日副社長は東京に帰ってしまうのだと思うと、歩く足がゆっくりとなってしまうのだ。
時間が止まってほしいと真剣に願っている。
すると副社長は立ち止まった。
真剣な眼差しを向けられた。私は目をそらさずに副社長を見つめる。
「短い時間でしたがすごく楽しかったです」
「私もです。ありがとうございました」
二人の間に無言の時間が流れた。
すると彼は何か決意したような空気が変わった気がした。
「これ以上の時間は必要ないと思いました」
「え?」
「責任を取ります。僕と結婚前提で付き合ってもらえませんか?」
あまりにも突然で予想外の言葉だった。
信じられなくてびっくりして、言葉の意味を聞き間違えているかなと思ってしまう。
でも今間違いなく結婚前提で付き合ってほしいと言われた。
「初めは素晴らしい社員が入ってくれて嬉しい……そんな気持ちでした。新入社員にも関わらずあなたはとても優秀な仕事をしてくれました。それなのに電話で話すと少女のように明るい声で話してくれて、素敵な人だなと思ったんです。今日実際に会ってもっと心が奪われてしまいました」
男性とお付き合いしたことがない私が突然プロポーズなんて。
しかも憧れていた副社長から、熱烈な言葉をかけられて、体の力が抜けていくような感じがする。
彼の言葉は嬉しいはずなのに、胸の奥がひやりとした。
この人の未来を、私は軽く受け取っていいのだろうか。
「驚かせてしまいましたよね……」
恥ずかしそうに頭の後ろに手を回した。