【完結】美容系開業医とワンナイト後結婚したら、溺愛されました!


 身体をしっかりと洗い、ふわふわのバスタオルで水分を拭う。

 置いてあるバスローブに手を伸ばし、下着を身につけようか悩んだが、これから始まる行為を考えればこのバスローブのままでいいか、と普段の美雨からは考えられない行動に出た。

 バスローブの肌触りはとてもよく、長さも申し分ない。くるぶし程度まで覆ってくれるので、リラックスできそうだ。

 美雨がバスルームからベッドルームに移動すると、「じゃあ、俺もシャワーを浴びてくるよ」と一希がバスルームに向かう。

 ベッドの上でちょこんと座ってシーツを撫でてみる。このシーツも上質なものだろう。肌触りがよくてずっと撫でていたい。

「気に入った?」

 声をかけられて、ビクッと肩を跳ねさせる。

「は、早かったですね」
「うん、待たせるのもなんだから」

 一希もベッドに座り、ふたり分の体重でスプリングが軋む小さい音が聞こえ、美雨は彼を見上げた。

 まるでガラス細工に触れるかのように、一希が美雨の頬に優しく触れた。近づいている彼の顔を避けず、彼女はまぶたを閉じる。

 ちゅっ、ちゅっ、と軽いリップ音とともに一希の唇が美雨の額や頬に触れていく。鼻先にも唇が落ち、びっくりして思わず目を開けてしまう。

(……あ)

 吸い込まれそうだ、と瞬間的に思った。

 唇が触れ、手が触れ、体温が溶け合う。

 ――心地よい、夢のようなワンナイトラブを体験した日だった。
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