【完結】美容系開業医とワンナイト後結婚したら、溺愛されました!

デート 前編

 過去を振り返り苦々しい顔をしていると、一希が美雨の肩に手を添える。

「今日はなにか予定がありますか?」
「ありません」
「では、ちょっと付き合ってくれませんか?」

 爽やかな笑顔で誘われて、美雨は考える前にうなずいていた。

「俺も今日休みだから、買い物に付き合ってくれるかな?」
「……わかりました」

 これってデートになるのでは? と一瞬思ったが、彼は再び朝食に手を伸ばし、美雨に食べさせる。

(なんだか雛鳥になった気分)

 ドラマでよく見る恋人同士のイチャイチャ、よりも雛鳥に餌を与えているような穏やかな印象だ。

 そう思うのは、自分だけだろうか。だけど――それも悪くないな、とまぶたを伏せた。
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