【完結】美容系開業医とワンナイト後結婚したら、溺愛されました!
「まぁ……ぴったりですね」
「うん、とてもよく似合っている。あれも会計をお願いできるかな? あと、このワンピースに合うパンプスもあれば」
「かしこまりました。ぴったりなものをご用意いたします」
「えっ」
どんどんと一希が買っていくものが増えていく。こんなに買ってもらうなんて申し訳ないと内心焦っていると、それが顔に出ていたのか一希が「気にしないで」とパチンとウインクする。
「でも、さすがに……」
「いいからいいから」
軽く手を振る一希になんて言葉を返せばいいのかわからず、美雨は黙り込んでしまった。
それからすぐに靴が運ばれてきた。ローヒールのパンプスで、色は明るいベージュ。バックル付きのものだ。
「……とてもお綺麗ですわ」
「本当に。きみのために作られたもののようだ」
「大げさですよ」
「それくらい、きみに似合っているってことだよ」
甘い声でささやかれて、美雨は顔を真っ赤に染める。
異性にそんなことを言われた覚えがなく、免疫がないからなのかそれとも一希だからなのか、自分でもよくわからなかった。
「……ありがとうございます」
耳まで赤く染めている美雨を、店員たちが微笑ましそうに眺めていた。
百貨店で一希が会計を済ませると、午後一時近くになっていた。コスメ類はそのブランドの紙袋に入って一希が持っている。
美雨が持っているのは、昨日から持っている自分のバッグだけだ。