幼馴染の土葵くんは。



お墓参りの後、毎年の恒例行事で父方の親戚が私の実家に集まっていて、騒々しさと人の多さに少し息が詰まった私は、近くのコンビニに出かけた。

土葵くんにあったのは、その帰り道でのこと。

親戚にお盆玉をもらってウキウキだった私は、コンビニで買った少し高めのアイスクリームを食べながら帰っていた。

歩いている途中に、たまに見かけていたうしろ姿を発見して、話しかけようと後ろを追いかける。


「土葵くん!」

「和歌?…久しぶり。」


土葵くんと話したのは1年半ぶりくらい。
また身長も伸びたし、声も低くなったような気がする。

会うたびにやっぱり土葵くんが好きだなって思う。


「土葵くんも帰り?」

「そう。」

「一緒に帰ろう!」

「いいよ。和歌、こんな時間に何してたの?アイス食べてるし…コンビニ?」


時刻は22時過ぎ。


「さすが土葵くん!正解!……食べる?」

「ううん、大丈夫。和歌は変わらないね。喘息は?」

「お医者さんによくなってきてるって言われてるかな。」

「そっか……、よかった。」


そう言ってかっこいい顔が私に微笑みかけてくる。
それにドキドキしてしまう私。


「心配…してくれるんだ。」

「そりゃあ、心配もするでしょ。幼馴染…だし。」

「……幼馴染…だもんね。」


しばらく続いた沈黙を破ったのは、土葵くんのスマホに届いた着信。
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