二度目の永遠~ある夏にコロラドで見つけた牧場主との運命の恋~
いつもは食事だけで散り散りになることが多かったマクブライト邸の夕食だが、今晩だけは、乃亜の存在に心地よさを見出したホセとネイトがいつまでも残っていたせいで、なかなか終わらなかった。
夜九時を回った頃、やっとホセが席を立った。
「さあ、わしはそろそろキャビンに戻るかな……。色々と話が聞けて楽しかったよ、お嬢ちゃん。まだ残るつもりなら、こちらの狼たちには気をつけるんだよ」
帰路といってもホセは乃亜と同じ、ここから徒歩一分のキャビンで暮らしている。
キャビンは三棟あって、ひとつは長年ホセが使い、もうひとつは乃亜に貸した空き部屋、そしてもうひとつは忙しい時期に住み込みで雇う労働者用になっていた。
「こちらこそ、お話しできて楽しかったです。わたしもそろそろ戻ります。後片付けだけしてから」
乃亜は立ち上がると、テーブルの上に残っていた皿やカップを集めてキッチンに向かった。
「ノア、片付けは俺がする」
ダグラスがあとに続いて立ち上がると、乃亜はふるふると首を横に振った。
「駄目です。調理の係が片付けもするのが決まりなんでしょう? ネイトさんとゆっくり休んでいてください」
この娘は。
いったいどうしてやるべきなんだろう?
素直かと思えば妙に頑固だったり、花も手折れない繊細な女かと思えば、コマンド部隊も真っ青な規律で仕事をする。