二度目の永遠~ある夏にコロラドで見つけた牧場主との運命の恋~
徒歩一分だったはずの道程はすでにかなり引き延ばされている。
キャビンはすでに目と鼻の先だし、ダグラスも乃亜も一日肉体労働をしたあとだ。せっかく打ち解けてきて、もっと一緒にいたい気持ちはあったけれど、あまり引き留め続けるわけにはいかない。
「じゃあ、おやすみなさい──」
「ノア、もし疲れていなければ、うちの敷地内に小さな湖がある。行ってみるか?」
口早に言って、ダグラスは最後に付け加えた。
「フクロウが鳴き止むまで」
もしかしたら、乃亜はフクロウそのものみたいに大きく目を見開いていたのかもしれない。ダグラスは月と同じ色の彼の瞳を細めた。
フクロウが鳴き止むまで……。
だったらずっと鳴き止まないで。
「はい」
乃亜が同意すると、ダグラスは胸の前で組んでいた腕をほどいて、乃亜に差し出してきた。
その手を取らない選択肢なんてなかった。
そうすることがまるで当たり前の運命のように、乃亜はダグラスと手を繋いだ。