二度目の永遠~ある夏にコロラドで見つけた牧場主との運命の恋~
それが彼の第一声で、大きな身体に見合った低く振動する声だった。
当然英語で、南部独特のゆったりした喋り方だ。
髪は全体的に茶色だが少し金髪が混じっている、いわゆるダークブロンドだろうか。アビエーター・サングラスをしているので目の色はわからないけれど、男らしい彫りの深い輪郭をしているのだけはわかった。
「えっと……じ……実は、車が……」
乃亜がまごついていると、男性はわずかに首を傾げて足を止めた。
「コテージの客なら、入り口はここじゃない。国道に戻ってからさらに進んだ先に右折の看板がある。そちらの方から入ってくれ。ここの道は牧場にしか続かない」
コテージ?
コテージがあるの?
ああ、観光客だと思われているのかもしれない。