二度目の永遠~ある夏にコロラドで見つけた牧場主との運命の恋~
ずっと僻遠の地が続いていると思ったら、ゲートを抜けた先にあるのは邸宅と呼んでいいような大きさの家だった。
いわゆるジョージアン・スタイルと呼ばれる左右対称で古典的な造りで、白と薄い灰色を合わせた落ち着いた雰囲気の二階建てだ。
玄関前のポーチには鉢植えの観葉植物やベンチが置かれており、手入れも行き届いていた。
「ここがあなたとウィリアムさんの家……ですか?」
ずっとほぼ無言で運転していたダグラスが、乃亜に顔を向ける。その灰色の瞳が不快そうに細められた。
まずい。失言だっただろうか。
ウィリアムに息子がいるということは、母親もいるということだ。
そもそもダグラス自身が結婚していておかしくない歳だし、玄関からわらわらと子供が出てきても不思議ではない。
そうなると乃亜は、かなり招かれざる客なのだ……。
そもそも招かれていないけど。
しかし、
「そうだ」
と、ダグラスは静かに答えた。
そして沈黙。
それ以上の説明を加える気がダグラスにないのがわかって、乃亜は邸宅から彼に視線を移した。