二度目の永遠~ある夏にコロラドで見つけた牧場主との運命の恋~

(ウィリアムさんの写真……あるかな)
 実は、曽祖母はウィリアムの写真を一枚も持っていなかったから、乃亜も、曽祖母が口頭で語る思い出の中の彼の容姿しか知らない。

 金髪。青い瞳。優しげな目元。
 でも、息子であるダグラスが険しく男らしい顔つきなので、もしかしたら乃亜が想像していたほど穏やかな優男ではないのかも……。

「あ……」
 でも、見つけてしまった。

 見た瞬間、これがウィリアムだとすぐにわかった。
 乃亜の中に流れる血と、曽祖母から聞かされた愛情あふれる言葉の数々が、それを可能にした。

 想像していたのと寸分違わない、金髪碧眼の優しげな男性がそこにいる。
 ものすごい美形ではないのかもしれない。
 でも、つい甘えてしまいたくなりそうな穏やかな目元と、誠実そうな顔つき。

 白いフレームに収まった縦長の写真には、おそらく三十代……もしかしたら四十代に入っているかもしれない「ウィリアム」がいた。

 間違いない。

 まだ真新しい頃のこの邸宅のポーチの下に立って微笑んでいる。もしかしたら竣工した日の記念写真だろうか?
 背後にそびえる美しい邸宅を誇らしげに、でもどこか憂いを帯びた表情で、真っ直ぐカメラに顔を向けていた。

 写真のディスプレイはまだ続いているので、乃亜はその隣に視線を移す。
 最初の写真よりずっと歳を取った、おそらくすでに七十代のウィリアムが、まだ少年のダグラスと一緒に様々なイベントで撮ったものがいくつか飾ってあった。
 旅行。
 卒業式。
 アメリカン・フットボールの装備を着た高校生のダグラスの肩を、ウィリアムが抱いている写真もあった。彼はアメフトをやっていたんだ。どちらかというとパリピな印象のあるスポーツなので、ちょっと意外な感じがした。
 それから……。

「軍服……? 軍隊にいたんですか?」
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