二度目の永遠~ある夏にコロラドで見つけた牧場主との運命の恋~
己の成功体験の感動に浸っている暇もなく、ダグラスから次の指示が飛んでくる。
それでもなんとか言われた通りに軽く腰を浮かせてみると、チャンピオンがグッと大地を踏みしめるのを感じた。
次の瞬間、大きな肉の塊が乃亜の背後に覆い被さってきた。なんというか……そうとしか表現できないような生々しい肉体の重みと厚み、そして……フェロモンが背中に押しつけられてきた。
「あ、あの、ミスター……マクブライト」
真後ろにダグラスがいる! 乃亜を抱くようにして、ふたり乗りしている!
もし自分が漫画のキャラクターだったら、乃亜の目は戸惑いにラーメンのなるとみたいなグルグル巻きになっていたはずだ。
ダグラスは宙を泳いでいた乃亜の手を背後から取ると、鞍の先端から伸びて股の間から覗いている、二十センチほどの突起に導いた。
「手はここに」
なるほど、これは確かに持ちやすい。
でも!
そうして乃亜が馬上でそれなりに均衡が取れるようになると、ダグラスは両手で手綱を引き寄せた。
乃亜はもう完全に彼の腕の中に包まれる形になり、その圧というか……熱というか……背徳感に、ふにゃりと背筋が溶けそうになった。
ダグラス・ジョンソン・マクブライトから発される内分泌物質は、四十八時間前まで日本でおひとり様をしていた乃亜が抗えるタイプのものではなく。
「一日は短いんだ。やることは山ほどある。来ると決めたならさっさとしてもらいたい。さあ」