二度目の永遠~ある夏にコロラドで見つけた牧場主との運命の恋~
それだけはどうしても確認したくて、乃亜は大地の上に膝立ちになってダグラスが走り去った方向に目を向けた。
彼らは厩舎を目指していたらしく、ダグラスは馬上で青毛の馬を叱咤しながら裏口をくぐろうとしていた。
とりあえず彼が無事なことに安心して、ひと息つくことができたが、なんだかもう足が震えて立ち上がれない。
「どうしよう……」
コロラドに来てからもう何度目かわからない涙が、乃亜の目尻に溢れてくる。
乃亜が考えなしだったことは認める。
でも東京育ちの乃亜にコロラドの牧場でどう振舞えばいいかなんて、わかるわけがない。少なくとも乃亜には学ぶ意欲はあるのだから、誰かもう少し親切に教えてくれても……。
まさに試される大地だ。
二十一世紀でこれでは、曾祖母があのまま移住していたらどうなっていただろう。