二度目の永遠~ある夏にコロラドで見つけた牧場主との運命の恋~
「あとは……故障したレンタカーをどうにかしないと……」
「あのレンタカー会社には連絡しておいたよ。夕方には引き取りに来ることになっている。悪いが勝手にキャンセルさせてもらった。もし別の車を借りたいなら、他の会社にした方が賢明だ」
ええ!
料理ができるだけじゃなくて、レンタカー会社への対応まで!
乃亜はこの場にひざまずいて「結婚してください」と懇願してしまいたくなった。ぜったいに断られるけど。
「ありがとうございま──」
「それから、もともと一週間の予定だったなら、いくらか買い物も必要だろう。昼間はホセと従業員に任せておいたから、街に車を出すよ。少なくともジーンズとブーツはあった方がいい。手伝ってくれるならうちの経費で落とすから」
な、ん、と。
乃亜はもう感謝にひれ伏したい気分になった。
しかも車を出してくれるとは……乃亜にあの巨大ピックアップトラックを貸してくれるという意味ではないはずだ。乃亜を乗せて、ダグラスが運転してくれるという意味で。
まるで……。
まるで。
デートみたいに。
(馬鹿! なにを勝手に妄想しているの!)
乃亜の煩悩など知らないダグラスは、お皿が空になると立ち上がった。