御堂先生は溺愛中

文化祭当日。




凛は、既に展示されているクラスメイトの写真を眺めていた。




皆の好きな場所、人、時間。




それぞれの個性があってなかなか面白い。




野球部の馬場くんは、野球バットとグローブに、練習で泥だらけになった同じ野球部の子の写真と、グラウンドの写真。




これだけで馬場くんが本当に野球が好きなんだって分かって面白い。



普段同じ教室で過ごしているクラスメイトにも、それぞれの世界があって、不思議な感じ。




順番に見ていると、結奈が撮った写真を見つけた。



「わっ…。」



夕陽が綺麗な屋上と、2人が休み時間によく集まる教室の隅っこの写真に挟まれて、自分の写真があって、凛は驚いて声を上げた。




これ…いつ撮ったんだろう…。




急にカメラを向けられたからなのか、不自然にはにかむ自分の顔の写真に思わず笑いが溢れた。




確かこれ、去年の冬とかだったかな?なんでか忘れたけど、急に結奈に写真撮られたんだっけ。




…結奈、てっきり好きな人の写真は御堂先生にするのかと思ってたのに、私にしてくれたんだ。



素直に嬉しくて笑顔を浮かべてると、「おはよー!」と結奈の声が後ろから聞こえた。


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