きっと、夏のこと
第六話 卒業
牧田さんの大学に行くには、相当の努力が必要だった。
いままで勉強してこなかったのが嘘みたいに、
私は勉強を始めた。
親は、高校3年生になって自覚が湧いたのね、なんて呑気なことを言う。
私は牧田さんと同じ大学、
同じサークルでないと意味がなかった。
大学生という肩書きのついた、大人な自分を、
同じ土俵で接してもらえるのを望んでいた。
たくさん勉強してやっと夏の模試でB判定を取ることができた。
その後も、不合格が怖くて、牧田さんにいい報告がしたくて、一生懸命勉強した。