きっと、夏のこと
急いで自室に戻って、携帯でLINEを開く。
私は牧田さんの名前を探した。
『大学合格できました! 軽音サークル入ります!』
憧れの牧田さんを目指して、
いや 大好きな牧田さんに会いたくて。
私はこの恋心を自覚した。
『おめでとう!ほどよく頑張ってね!』
牧田さんの返信はいつものままだった。
一緒に頑張ろうとか、
楽器おしえるよとか、
一緒に歌おうとか 、
そういうものは一切なくて。
高校生と大学生の関係のまま、この縮まりそうにない距離を、私は初めて感じた。