きっと、夏のこと
私たちはニコイチみたいに、
同じ授業を受けて、夜のサークルも一緒だった。
先に変わったのは、たぶん彼女の方だった。
たしか放課後、
一緒にスシローに行ったとき。
「ねえ、好きな人ってできた?」
「できてないよ〜、なに急に」
「恋バナよ、恋バナ!私たちあんましないでしょ?」
「確かに。…好きな人できたの?」
「……実は、います……」
急に赤くなる彼女を見て、
初めて“女の子らしい一面”を見た気がした。
「サークルの先輩なんだけどね。三男グループのギターの人……これ秘密だからね?」
「あ、あの人ね。接点あったっけ?」
「ギター弾けなくて練習してたら教えてくれてさ。なんか、かっこいいなって思っちゃって」
「連絡先とか交換してるの?」
「してるわけないじゃん!連絡先くれたら、もう両想いかもって思っちゃうもん!」
「確かに」