きっと、夏のこと
私はこの話を聞きながらよくわからない感情になっていくのを感じた。
牧田さんの連絡先もってるのって特別なのかな。
でも私が聞いたから普通か。
牧田さんの行動、
牧田さんの返信、
私はすべての思い出をたどっていった。
隣からぽんっと肩をたたかれてハッとする。
彼女が心配そうに私を見ながら、
「ねえ、大丈夫?」
なんて聞いてくる。
「あ、うん。ありがとう。ぼーっとしてたわ」
なんて急いで現実に戻る。
頭の片隅で牧田さんが私のためにとっておいてくれたあの三限の時間を思い浮かべながら、あれはきっと特別だったとかみしめた。