きっと、夏のこと

一年生の中に彼女の顔を見つけて急いで隣に座った。


「ねぇ、」


小さい声で話し始める彼女。


「ヤスと結構仲良くなれたよ」

「え、よかったじゃん」


合宿の後、彼女は同期のギターで、一年の中でも1番のイケメンのヤスが気になり出しているっぽかった。


「趣味とか結構一緒だったんだよね、あとね聞く音楽とか。」


ヤスと仲良くなれてよっぽど嬉しかったのか、頬を紅潮させる彼女はほんとうに可愛かった。


「ヤスはどこいんの?」


周りにいなくて彼女に聞いてみる。


「なんか四年生の先輩にギター習いに行ったよ」

「え?」



私は直感でそれは牧田さんなんじゃないかって思った。


「私たちも行こうよ」


いつのまにか彼女にそう声をかけていた。


「私は今はいいや、向かいの部屋いるよ」

「いってくる」

「いってら」


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