きっと、夏のこと

ちょっと経ってから、彼女が話し始めたこと、彼女の気持ち、痛いほどわかった。



ヤスと私が同じグループになったこと。


ヤスと私が一緒に練習してること。


ヤスと私が仲良くなってくこと。


もしかしたら、私が彼女に気を使ってるんじゃないかって気持ちになったこと。





そして、ギターはヤスと彼女だけのものじゃないこと。








「ごめんね、少しだけ嫉妬してた」

「当たり前だよ。でも、逆にそれを私にぶつけないで、考え込ませちゃってごめんね」


彼女が初めて私の前で涙を流した。


「私、多分ヤスのこと好きだよ」




「、、そっか」


それしか出てこなかった。


自分の気持ち、ちゃんと言葉にして、ちゃんと気持ちにできる彼女が羨ましかった。

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