凪渡くん、このままじゃ溶けてしまいます【完全版】

パーティーへの誘い

それから一週間。

凪渡くんがお屋敷の掃除をしている私にある提案をした。

「莉帆ちゃんさ、来月のパーティーに出席してみない? 気軽なパーティーだから莉帆ちゃんが参加しても大丈夫」

「どういうこと?」

「そのままの意味。そこならもう一度俺の父親に会えると思うよ」

凪渡くんにはあの日の後、凪渡くんのお父さんに会ったことを伝えた。

詳しい内容は明かさなかったけれど、私が厳しい言葉をかけられたことは理解しているようだった。





「莉帆ちゃん、あの日からずっと言われっぱなしは嫌だって顔してる。だから、もう一度会いたいなら俺が叶えてあげる」




「なんで……」




なんで分かったの、は言葉に詰まって最後まで言えなかった。
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