凪渡くん、このままじゃ溶けてしまいます【完全版】
待って、もっと撫でてよ。

甘えさせて。

寂しい。

行かないで。

まだ夢の中にいる私はどこまでワガママで、自分の欲望に素直だ。

んー、でもそろそろ起きないと……。



そんな私の気持ちを察したように、キーンコーンカーンコーンと予鈴が校内に鳴り響く。



私の身体はチャイムにビクッと反応して、すぐに飛び起きた。

「やばっ、五限始まる……!!!」

すぐに寝転んでぐしゃぐしゃになった髪を直して……あれ。



「割と綺麗なままだ。いつも前髪もすごいことになってるのに」



髪を直す時間が省けたので、すぐに空き教室を飛び出して美琴ちゃんと合流する。
< 26 / 134 >

この作品をシェア

pagetop